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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

【入学後のためのヒント1】新生活と人間関係【小学校の集団生活が苦手でした】


こんにちは、ただのおばちゃんです。
今回は、発達障害関係なし。新しい環境に踏み出す方々に贈ります。
私立中1年生のクラスを主にイメージして書きましたが、小学校・高校進学、進級、転籍、転校の際にも役立つかもしれません。

おばちゃんと小4女子と中3女子と留学生の人間観察データを下敷きに書きました。

人間関係に正解はありません。でも、モヤモヤを減らすヒントはあるかもしれません。
「感受性豊かなあなたに捧げる知恵袋」、読んでいただけたら幸いです。

あるクラスにおける、群れの成り立ちを紹介してみます。ご経験や現状と照らしあわせて、似ているところ、違うところ、気をつけてみたいところ、ありませんか。考えてみてください。

ムラができる

クラスが決まる新学年。最初の数ヶ月、キラキラして見えやすいのはこんな感じの人ではありませんでしたか?
①前世は教祖か独裁者か村長?自分から前に出る。または園児のときから群れに生き、お気持ち至上主義やサル山文化を唯一無二の価値観としている。
②見た目、目立つ。
③クソでかボイスで、お気に入りの人に対してだけよく笑う。
➃人数多い部活で同学年を仕切ってる。
⑤イキる。知ったかぶりをする。不機嫌で人を操縦。

いかがでしょう、
「あーいたいた!苦手!」
なんて心当たりのある方いらっしゃいませんか。


学校や園で傷付いた経験があると
「新しい環境で今度こそスタートダッシュ!」
などとはりきりがちです。その気持ちは大変美しいですね。

ですが、はりきると、その分疲れも出ます。がっかりもします。


本能的に群れを作れる、群れ文化圏の人は沢山います。群れる本能の代わりに知識や理性や音、映像、香り、感触などの高感度センサーとデータを脳みそに詰め込んだ方々や、その文化圏の方は、群れる訓練、群れさせる訓練を、みっちり積んできていない限り、新しい環境でいきなりリーダーシップを取ろうとしないほうが無難かもしれません。


ヒトは群れを作ることで身を守る生物とされています。サル山文化やお気持ち文化も、人類存続に欠かせないとても重要な文化です。彼らは生存本能(敵を排除する集団力、繁殖力含む)が強く、群れの力で外敵を排除し、集団の安全と利益を確保するセンスに長けています。また、見栄を張り合ったり、まわりの人が持っているものを欲しがったりする性質も強いので、経済も回します。なんだかんだ社会基盤を支えています。
 
一方。
自分の信念や知識や理性や美意識に基づいて行動を決める系譜や文化圏があります。
思考と記憶の民としましょう。思考と記憶の民にとっては、生存本能ベースの文化はまるっきり異文化です。でも一見、異文化には見えませんね。同じ言葉を使っている、同じ常識が通用するように見えます。だからこそ混乱や衝突が生じます。
理屈や納得感を愛す民、思考と記憶をよすがに生きる民、群れを拒絶して生きる民等は、増えにくく、少数民族です。

「なんでわからないの?できて当たり前でしょ」
と、押し付けられます。違和感が強く、納得感も得にくいものです。

「個人の価値観はオセロ方式ではなく、色々集めて楽しむもの。複数持ち合わせて使い分けたり採り入れたりする」
という考え方に至らないまま、異文化圏に単身突っ込むと、謎の衝撃波をくらいまくって心身共に疲弊します。当然、有力者の側近どころか、取り巻きにもなれません。
(そこでなにくそ!と思って工夫と幸運を重ねてメッチャクチャうまくいったらイーロンマスク氏みたいになる人もいるのでしょうけれど)。

記憶に対して律儀なところがあると、異文化に馴染もうとするとき、自分や人を欺く罪悪感や自己嫌悪を覚えがちです。でも、その必要はありません。あなたの価値観を一時的にミュートする必要はあっても、捨てる必要はありません。


この時点では、人にあまり興味がないぐらいの子や、学外のことで忙しい子、あまり学校に来ない子など、単体だと権力を持ちにくい子複数と、互いの孤立を防ぐ目的のゆるい同盟を複数結んでみるとオトクかもしれません。
その子達の挙動を見ながら、自分の言動にも注意を向け、いいなと思ったら真似したり人のふり見て我がふり直すようにしたり、失敗したりしていきましょう。
もちろん、誰にでもできるわけではないですし、すぐに達成できるようなことではもありませんが、経験値、経験知に大きな価値があります。


思春期の集団は特に、性ホルモンの波の影響を受けやすいようです。生存本能が激しく強まっていたり、バイオリズムによっては収まっていたりして、その時時で人格が変わって見えることもあります。集団のリーダーの生存本能が強く出ているときは、理屈の上での正しさよりも、強者、多数派(強者や多数派に庇われる弱者や少数派含む)の意向が優先されやすいです。

論理的な正しさを放棄しろなんて言いませんが、あーホルモンの影響ね、めんどいけどあるあるらしいねーどんまい、ぐらいに思ってやり過ごす工夫を身につけておくと、のちのちいろんな場面で役立ちます。*1


生存戦略に長けた者、生存本能の強い者たちのグループは、初期に猛スピードで勢力を拡げ、一見盤石な支配体制を敷いているように見えます。
「グループは4-5月で固まって、あとから入るのは難しい」
という意見もあります。

ですが、むしろ生存本能弱めな子達率や、晩成型の子達率がそれなりにある環境では、長期政権にはなりにくい傾向があるようです
(長期政権になることもあるので、面と向かっての敵対はハイリスクと心得るのがよいようです。プーチン率いるロシアに立ち向かっていいのは、西側を味方につけている場合のみと知るべし。ウクライナ単体ならとっくにウクライナは消滅しているのです)。
敢えて無党派同士でゆるくつながるのもナイス戦略。

中央集権

初期に台頭する、私が私が!のタイプは、グループのリーダーとして君臨します。しかし、中途半端な支配力だと敵を作りやすく、何かの折に失脚します。特に有力な側近に愛想を尽かされて内部から崩壊するケースが多いようです。リーダー格は、いつも群れを好き放題に動かしていて自由に見えますね。でもあれ案外大変なんです。下剋上のリスクにさらされていることに気付かないぐらいアホなら別として。

さて、こうして、押し出されるように新しいリーダーが生まれます。

このフェイズで人気になる個体は
①頼まれたこと何でも嫌と言わずこなす
②見た目も性格も明るく、行事を楽しむ
③声がでかくて面白く、よく笑う
④人数多い部と一緒に行動。高身長の護衛枠やインテリ枠を従え、チーム体制
⑤遊びに誘えば断らない

このような特徴がありがちです。
ただし、このような一見良いリーダーが必ずしも長期政権を握るとは限らないのです。これが思春期戦国時代の戦国時代たる所以。

いいリーダーにならねばと無理をして、笑顔で一人で背負い込んでしまって期待に添えなくなって気に病むケース、参勤交代による権力抑制や恐怖政治を行わないがために下剋上を目論む者に追い落とされるケースなど、様々な理由で、リーダー交代を余儀なくされます。


中3〜高2までには、実績のあるリーダーが現れるとか、群れたがらない人や斜に構えた人の心理への理解があるコミュ強さん(おばちゃんが指導した元陰キャ含む)が緩やかにまとめ上げる力を付けるなどして、クラスメイトの7-9割を巻き込んだ巨大な派閥ができる学級が生まれます。

一方で、巨大な派閥が鳴りを潜め、小国同士が不可侵条約を結ぶクラスも出てきます。

幸せのモデルケース

いずれにしても、よくよく見れば、その時点で幸せそうなのは
①学校が向いてるなら学校でがんばる。いざというときのために学校以外にサードプレイスや趣味を持つ
②うちはうち、よそはよそ。自他境界がある
③等身大の自分をわきまえつつ、成長も喜ぶ
④弱みをさらけ出す。イキらない
⑤感謝したりほめたり、面白いと笑ったりして、まわりの気分を上げるのがうまい
このような特徴を持つ子たちです。つまり、リーダー格になろうとしていない子たちが主でした。


幸せそうでないのは、その反対。
①学校でこぼれてるのに学校がんばろうとして学校以外のコミュニティに属していない
②自他境界がなく、人をコントロールしたがるor無遠慮な人に心の舵取りを任せる
③幼児性万能感を持ち越し、等身大の自分が気に入らない。ささやかな成長に価値を見いだせない
④弱さを隠そうとして強がる、リーダーシップを取ろうとする
⑤ほめたり感謝したり笑ったりして他者を承認することに抵抗がある


大人になって人気(だけど、相手によっては搾取されちゃう)タイプは
①頼まれたことも頼まれないことも喜んでこなす
②見た目が小綺麗で性格明るい
③前向きで優しくて面白い
④人の苦労をねぎらうが自分の労力は軽視
⑤遊びに誘えば断らない


ここまでが、学生、生徒、児童時代に幸せそうな人たちでした。でも、私の母校では、これらの「良い人」をずっと続けていた子たちは、社会人になって病んでました。早くにがんでなくなった子もいました。


ではいったい、どんな人物像を目指せばいいのでしょうね。沢山の大人が幾つになっても模索していますから、きっと正解はありません。おばちゃんは幸せそうな大人たち不幸そうな大人たちをたくさん観察してきて、なんとなく、目指すべきはこんなかんじかな、とうっすら思って、心がけています。

①頼まれ事に対して、できることとできないことの線引き、断り方を習得
②見た目は美貌すぎず不貞腐れすぎず、表情、目つきの作り方習得
③自分とまわりの気分を上げる方法を習得
④真面目度、ダメ度アホ度チャラ度、視座、感受性などの調節方法を習得
⑤日常的な、ささやかな幸せを拾う方法を習得

もちろん腹の立つとき凹むときもありますが、元々の人間嫌い集団嫌い理不尽嫌いが嘘のように、ほのぼの面白おかしく暮らしています。すぐには無理ですが、心がけというのはバカに出来なくて、あるとないでは大違いだっただろうな、と思っています。

集団生活が苦手な子の生存戦略

いかがでしょう。あなたの経験したクラスや同級生はどうだったか、思い出してみてください。似ているところ、違うところ、あると思います。また御自分はその中でどのように過ごしていましたか?

感受性が豊かすぎて猿山文化になじまず、休み時間は本を読んだり先生と話したりして、群れと距離を置いてきた方々、頑張って群れに合わせて疲れてしまった方々、マイペースな方々(スロー、クイック、どちらでも)、HSP HSC 繊細な方、ギフテッド 2Eなど含め、集団生活が苦手な方々は、思っているよりたくさんいらっしゃるんです。

各クラスで見当たらなくても、実は息を潜めて存在しています。本当は群れに縛られたくはないけれど、身を守るために仕方なく自我を削って合わない派手目な群れにいる、そんな方々同士は、群れの外にいくと、なぜかけっこう和気あいあいと意見交換ができるものです。

本能ベースで群れを作るキラキラ一軍にいるために、自分の主張はミュートしてるなんて人も多いです。
中央政権の真ん中よりも、その辺縁にこそ、イエスマンになりきれない、是々非々で話しやすいタイプが多いかも。異なる意見を面白がり合えるような、気の合う人を見つけやすいかも。


サバイバルハック続きます、入学後のヒント2 ご覧くださいね。
noudeka.com

上手な文章ではないのに、読んでくださりありがとうございます。

*1:意味不明、理不尽、と思うような挙動ってありますよね。もしそれが遺伝子の生存戦略であり、本能にドライブされた結果なのであれば、自分はそんなことはしないぞと心に決めるより、明日は我が身とやり過ごしたほうが、妥当かもしれません。 ホルモンの波が未来の自分を揺さぶるとき、自分が嫌った子達と同じことをしでかして、深刻な自己嫌悪に陥るというのはよくある展開です(そうならない子もいます)。 揺さぶられてるなぁーサピエンスだもの、みつを。以上の思考を深めないことが、未来のあなたの心を救うかもしれません。


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