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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

知られざる災いの元2生存欲求と承認欲求

発達障害であろうとなかろうと、災いの元は同じです!というのが持論です。
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続きです

☆中ボス、生存欲求

現代人にとっての中ボス敵。

それは、自他の生存欲求です。

生存欲求は、生存本能とも呼ばれる原始的な欲求です。
単に生きるためだけではなく、
よりよく生きるためなら、本意ではなくても従うというあざとさや、他者の権利を踏みにじってでも、というような他害性も包括したものです。

お腹をすかせた赤ちゃんが泣き叫ぶのは、生存欲求の発露であり、生存機能のひとつです。

鉄拳制裁によって、行動を整えられることがあるのも、ある意味これです。

実は、
・同調圧力に従う力
・危機を感じ取り、逃げるか、戦うかの判断力
・食べられるときに食べて、グリコーゲンをためておく
・自律神経や感覚器の適切な切り替え(逃げるか戦うかの危機に際しては交感神経系優位に切り替えて集中する。安全なときは副交感神経系優位の補給モードとなるが、代わりに察知センサーはonにする)
これらも生存本能の力に規定されているようです。

古来、人類にとって生存欲求は、危機管理と生命維持に不可欠でした。

現代日本人の生存欲求

現代日本では、生存欲求が存分に発揮される機会は極端に少なくなっています。

子どもは、少子化と前後して偉くなりました。
泣かせない育児、満たす育児が流行っています。

赤ちゃんが欲を満たすために泣くよりも、意識高いお母さんなど保育者が赤ちゃんを泣かせまいと泣いているのは大変気がかりです(泣かせとけと言いたいが住宅事情で難しいよね…せめて耳栓して、500円しないから)。


大人も子供も、安全で豊かになると、生存欲求がバグるのです。
・睡眠欲のバグ(鬱病増)
・性欲のバグ(少子化)
・食欲のバグ(拒食、過食)
・自律神経系その他のバグ(起立性調節障害、アレルギー、甲状腺、がん等)
などなどが増えます。


豊かな現代では、生存欲求の弱い個体でも、生存も繁殖もできるように技術が進歩しています。

世が世ならば淘汰されていたであろう、欲求表現の調節やガス抜きに不馴れな個体が、たくさんいます。

ラスボス(最後の敵)は承認欲求

生存欲求の発露機会が激減した今。
生存欲求のかわりに、人間を無慈悲に揺さぶっているのは、承認欲求と、誤学習スパイラルです。

喧嘩っ早い。イライラする。モヤモヤする。
信じたい。裏切られた。
やる気がない。モチベーションが保てない。
嘘をつきたい。/嘘をつきたくない。真実を言いたい。黙っていられない。
認められたい。相手をしてほしい。/どうせ認めてくれないなら放っておいてほしい(でも衣食住はよこせ)。
羨ましい。/妬んでしまう自分が嫌い。
褒められたい。/褒めてもらっても素直に喜べない。/褒めてもらっても素直に喜べない自分が許せない。
悲しい。寂しい。
買い物依存、ゲーム依存、糖質依存、ニコチン依存、アルコール依存

……実はこれらの根源を探ると、ほとんどが承認欲求不満と誤学習の問題に行き着きます。

承認欲求が生存欲求に置き換わる

生存欲求の一部であるはずの性欲と食欲も、今や、承認欲求との関連性のほうが強くなっている傾向が見られます。

食べると生存欲求が、好きな人と食べたいものを食べると承認欲求が満たされます。

生きて遺伝子を残すための性欲の重要度は下がり、承認や快楽を得るために性欲が利用されています。

寒さを避け命を守るための服だけでなく、自己アピールとしての服が売れます。


端的に言えば、承認欲求が生存欲求に置き換わっているのです。


では、置き換わって何が悪いのでしょうか。

生存欲求は、原始的な欲求です。
満たされなければ暴れて、手に入れようとします。
その代わり、バグがなければ、粗食食べて、暑さ寒さをしのげて、生殖や養育、つまり子孫や弟子を育てるあるいはペットを可愛がるなり推しに課金なりする(またはそのために働く)、それだけで、ある程度の年齢でおさまります。


一方、承認欲求は、ずいぶん扱いにくいのです。
短期的には、満たさないことの問題が起きます。
ところが長期的には、満たせば満たすほど、際限なく肥大化します。
短期目線で満たしていると、いつか満たし切れなくなります。
ある条件が揃うと、満たしきれない欲求は収まっていきますが、揃わない場合は、承認をむさぼり続けます。

今、子供の承認欲求を満たしすぎることのリスクは、あまりにも軽視されています。

承認欲求の暴走

承認欲求が過度に肥大してしまうと以下のような展開に向かいます。

・自己承認では物足りなくなる
・他者承認の奪い合いが激化
・生存欲求の弱化と承認欲求の尖鋭化が進行し、承認欲求の暴走が止められなくなり、生存本能領域が侵蝕されて弱体化する(知識欲求、論理欲求が加わるとさらに)

芸能人や社会的成功者の末路の例を出すまでもないですね。



承認欲求と誤学習スパイラルは、人類の進歩には有益であっても、個体レベルで見ますと、相当悪さをしています。

現代の個人における「ラスボス」は承認欲求と誤学習スパイラルなのです。


発達障害(多様発達)寄りでも定型発達寄りでも、同じです。

承認欲求と誤学習は
先進国現代人共通の敵なのです。


続きます。

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