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「もしかして発達グレー研究所」愛されキャラに育てよう!

生きにくい、だけど自力で生きるしかない「もし発」。己を知り、定型を知れば百戦危うからず!

ジャイアンの自己肯定感2

ジャイアンほどには他害をしなくても、自分が満足できないとき、精神的に不安定になる人は、たくさんいます。

精神的に不安定とは、脳機能が不安定、ということをオブラートに包んだ表現です。

不安定にもいろいろありますが、承認欲求をこじらせた場合は、
・自傷行為(自責、自罰、自虐・卑下、浪費・借金、不潔にする、自分の物を汚したり壊したりする、過食拒食等の傾向を含む)
・他傷行為(暴力、暴言、他責、いじめ、マウンティング、物を壊す、などを含む)
どちらかの傾向を示すことが多いようです。


暴力が許されなくなった近年の日本では、衝動性と暴力性を持ったままうっかり大きくなってしまうと、人から嫌われて、特に男の子は危険視され、表社会での居場所を失いかねません。
そこで、他傷行為については小さな頃からかなりしっかりと気を付けて育てる保護者が増えています。
でも、自傷行為についてはケアが行き届いていないようです。

自動的に成長し、微調整していく子どもであれば子ども同士のやりとりから、他傷したり自傷したりし、そして他傷でも自傷でもよろしくないと気付き、他傷も自傷もせずにバランスを取るようになるでしょう。
まるで、時が育ててくれたかのように。

でも、飴と鞭を唯一自由に使える、つまり一番育てやすい立場であるはずの親が「育てにくいな」と感じるようなお子さんは、おそらく、「自然にはバランスが整わない。時にとっても、誰にとっても育てにくい」という特性があるのてしょう。
人生におけるバランス感覚(修正機能)が乏しいと推察されます。

そういったお子さんは、他者からのほめや他者の服従、点数や学歴等わかりやすい承認がなくても幸せを感じられるようにしてあげたいものです。

自分で感情や欲求を落ち着かせ、小さな幸せにスポットライトをあてられるようになるための訓練を、手取り足取り丁寧に施していくという考え方を当研究所では採用しています。


ジャイアンの話に戻ります。
尊大さは、承認欲求をこじらせたものです。一般的な環境下でこじれたものですので、特殊な環境でこじれを整えなければなりません。


一般的な環境下とは、「普通の子育て、教育」です。

普通の育児で、こじれていく理由は様々です。
丁寧に育てているつもりなのに自己肯定感がするするするする抜けていくのであれば、誤学習癖や記憶力のせいであることも多いでしょう。
生まれつき、承認を受け止める器が小さかったりザルであったりするケースもあるでしょう。
良かれと思って大人がほめることで子どもの承認欲求を満たそうとし続けた弊害である可能性も考えられます。

普通の教育でこじれていくのはなぜかという理由は何にせよ、こういった子には、自分にかかるストレスの調整方法を教えて、無駄にこじれないための工夫を身に付けさせてあげる必要を感じます。


体罰に関しては本当に激しく意見が分かれます。私は、子どもにとって意味のわからない体罰は自殺に向かうこともあるけれど、整合性がある体罰であれば、将来のニートや引きこもりを減らす効果はかつてはあったと思います。

現在は、体罰する人悪い人、される自分はかわいそうな人いたわられるべき人、という教育が浸透したので、かなり慎重に適用可能か不可能かを見極める必要がありますが。

意図をお子さんに伝えきれるのであれば体罰も問題ありません。ジャイアンのお母様の対応でさえ、私はジャイアンに合っていると思います。

ジャイアンのお母様は、息子に、やりたいことばかりにかまけさせず、合理的な線路を敷こうとしています。
ロックスターへの道、野球選手への道を、感情としては応援したくても、剛田家の事情を鑑みますと、応援してはいけない方向であることは明らかです。

ジャイアンを息子に持ったら、ロックスターや野球選手になる夢を応援するか、と問われると、「そ、それはできません」とお答えになる親御さんが多いでしょう。
が、実際我が子のこととなると、野球が凸なら野球をさせてしまい、音楽が好きなら才能がなくてもさせてしまいます。結構な頻度で、好きにさせてしまいます。

野球や音楽をさせるなということではなく、誤学習のスパイラルに入り込まないための知恵を授けてあげなければいけないということです。

ジャイアンは、野球を特技だと信じていますが、プロでやっていくための切磋琢磨の環境にありません。
歌については、「保身のための、無責任な配慮」に包まれて、特技だと誤解しています。


もしあなたがお子さんをジャイアン状態にしてしまっているとしても、嘆くことはありません。

ほめてあげられなくても嘆かず、承認の循環を探して身を置かせてあげてください。


ジャイアンには、映画版の冒険に行かせてあげるべきですが、修学旅行等子どもだけの遠出は、行かせる前に周到なSSTが必要です。
頼られ、状況判断を繰り返し、互いにミスを許しながら力を合わせて困難を乗り越えるという、最高難度に近いSSTですから、いきなり行かせてはいけません。親と共にシミュレーションするという段階を踏まねばなりません。

映画版の冒険であれば、協力に失敗したときに、協力なんてしなけりゃよかった!と誤学習しないように気を付ける必要はありますが、ハッピーエンドが約束されていますのでその心配もないですしね。


承認の循環に身を置かせるため、耳を引っ張ってでも八百屋の手伝いをさせましょう。

弱い子相手に無双していればその時限りの承認(服従)は得られますが、その承認欲求の満たし方は健全ではありません。
ジャイアンは、野球や同級生関係において、勝ち負け、強弱にこだわってしまっています。こういった日常生活を通して、自分は強者であり、弱者を支配して勝つ価値がある、と誤学習しています。
ホームランや勝ち負けではなく、コミュニケーションや体を動かすこと自体を楽しめるよう、思考回路を組み直す必要があると思います。


家業である八百屋さんの手伝い、お客さんとのやりとりはジャイアンに何をもたらすでしょうか。
家族の目の届くところで、感謝や役割の循環の中に身を置かせるということになります。
「この間剛くんがすすめてくれた大根、傷んでたよ」
「すみません!おまけしときます」こんなかんじで失敗や間違いを親がフォローできます。
きっとジャイアンにとって何より大切なSSTになるでしょう。

続きます。