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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

新学年の壁~先生、キャラ変わってる!?

4月は進級シーズンです。

「4月、キャラを変える。」

文化のひとつです。
学校の先生も、定型児も、変わった子(育てにくい子)も、よくやります。

先生は、担当する学年が変わることや、担当する児童・生徒が変わること、勤続年数の増加、管理職の異動等々をきっかけに、前年度の反省を踏まえて、今年度はキャラを変えよう、とはりきるわけです。


先生方はりきるとどうなる

はりきり方はいろいろです。

事務仕事が最優先で、学級運営、昇級試験、評価上げ、学級通信、授業準備、個別対応、きりがないので適宜労力を割り振ります。
(順序が組織ファースト子どもラストに思われるかもしれませんが、公立校のシステムの問題です)

結果、時間は取れないけれども、学級運営はしっかりやらないと!となるわけです。


ぶつかって軌道修正

定型児は、「x組さんだから/y学生だから/z年生だから」というふんわりした縛りに集団で寄せていく傾向があります。

学年が上がれば、意識が変わる子達。少~しだけ偉そうにしてみたり。ちょっと格好をつけてみたり。
それで微かでも反発を感じたときにすかさず悪意がないことを示し、微調整して軌道修正をすることができるか?つまり、立ち位置の微調整に対応できるか?
これが進級学年で人間関係に打ちのめされないための重要ポイントです。


ぶつからなくても、空気で軌道修正できる人たち

支配するタイプの担任の空気を感じたら、社会性凸の子をはじめとする、多数派を形成する子達は、さっっと担任のシンパとなります。

これは、社会性凹の特性持ちにとっては、突然まわりの言動が変わるように感じられ、???です。裏切られたかのように感じる子もいます。
もちろん、
?と認識できずに取り残されることもあります。


集団ははぐれ者を見て成長する

定型も発達も、最初にしっかり怖い、強い(体格、声、運動能力など、動物的な機能が高い)、と思わせたほうが扱いやすくなる、という経験をお持ちの先生は、多いようです。

高機能寄りですと、「最初優しいと思った」「最初怖いと思った」という最初のイメージを比較的長く保持して言動する傾向があります。
少しずつ厳しくしようとしても通じないということです。

下克上(学級崩壊)を恐れる担任の先生は、最初から、必要以上に厳しめにしがちです。
少数派である社会性凹な子に、厳しいダメ出しをすればするほど、それを見て多数派の脳では前頭葉が活性化し、律することを学ぶという側面もあります(恐怖体験を避ける、という方向に活性化することがほとんどですが)。


クラスはまとまる。そのときはぐれ者は

このように、怖くて強い先生のクラスは、多数派ががっちりまとまってみえます。
一方で、社会性凹をそのままにしていた子の心理的ダメージは大きいです。

脳が、DV家庭の子どものように全体的に萎縮(それ自体は悪いことではありません)したとき、そのまま適切なフォローを入れらないと、凹が縮んで空いたところに、脳の凸が侵入してきます。

偏った読書やネット情報などで自分に都合のいい情報ばかり入れていると、いずれ「まわりは全部敵」と思い込んでしまうでしょう。


※社会性凹でも、「新学年らしく!」という言葉に適切に反応できる子もいるのですが、自然にというよりはとても大きな努力の賜物ですので、長続きが少し難しいかもしれません(親御さんは、変わった!と期待すると、後で裏切られたーと思うかもしれません)。

言語凸をこじらせていますと、「z学年らしく、ったって、上学年は3月の時点であの程度の成熟だったやろ」などと少し扱いにくい考えを持っていたりします。


4月に張り切る大人、4月が怖い子ども

学級運営で最も大切な4月、
「ビシッとシメてまとめよう」と意気込んでいるタイプの担任のクラスでは、空気に自分の言動を寄せていける子達は一瞬で担任の支配下に入ったように見えます。

そこに、社会性凹の子が、「空気を読まずに」「反抗的な態度」を見せるわけです。4月にはビシッとまとめることを目指すタイプの担任は、本人の能力以上に(例えば、同学年3学期基準よりも厳しい基準で)ダメ出しをします。
また、担任に寄せていこうとしている子は同調することによって、空気に寄せていくストレスを感じている子達はストレス発散として、はぐれ者に強烈なダメ出しをするものです。

※先生に文句を言うのは筋違いです。社会性凹であっても、「みんなになる」を目指す訓練所にいる限り、「みんなと同じふり」をできるようにしなくてはいけません。

先生も、目に見えない凸凹に配慮的な対応する、ということ自体が、学級崩壊やいじめにつながる事例もたくさんご存じです。

配慮と迎合の境界線はどこにもないからです。


一方、先生が問題児を吊し上げることで、学級崩壊を防げてしまうケースがあります。
社会性凹の問題児代表、アスペルガー傾向のあるお子さんは、吊し上げて晒すのにぴったりな素材です。
叱られ方や、反省したふりを教わるか、たくさん痛い目にあうかして身に付けるまで、先生を怒らせ続けることがあります。

かなりリスクを伴いますが、何をやらかしたか、は意外に問われてないことを知らせてもいいかもしれません。
「叱られる態度の良さ」のほうが、社会を生き抜くために重要なスキルだということです。
ですから、学校でもそれが求められています。


謝罪だとか反省だとかは、相手の怒りの感情を鎮め、理性的な状態に戻りやすくするための、儀式的おまじない的効果があります。
普通は、謝罪や反省の「態度」のもたらす被害感情鎮静効果を教わらなくても、悪いことをしたら謝る、悪いことをしていなくても相手が怒っていたら謝り、もうしないから許して、と言い続けたらなんとかなった、というなんとなくの経験から学ぶのですが…。

「叱られ、沈鬱な反省した表情を作り、何を言われてもとにかく謝り、すみませんと言う。相手の怒りを鎮めるための関わり」ができない子は、先生の怒りの感情を最大限引き出してしまいがちです。

最大限引き出された怒りを目の当たりにした他の子どもたちは、「うわっこの先生、やばい、怖い…」と気付いて、先生の前では叱られるような言動を慎むようになる、といった具合です。

こうして、「のび太タイプ」を叱り飛ばし始めると、多数派がピシッとまとまります。
また、ピシッとするときに生じる子どもたちのストレスのはけ口として、のび太タイプが自然に利用されます。
多数派は多数であるだけで正義だと思っていますし、さらにのび太タイプは、先生公認の問題児です。厳しく指導され成長した多数派は、一致団結してのび太を厳しく再教育してやらねばならぬという責任感すら抱きます。
こうして、「担任が、多数派のために吊し上げたサンドバッグ」が完成します。
多数派の気持ちは俄然引き締まりまた、下剋上、いわゆる学級崩壊は起こらなくなります。
学級崩壊を防いだということで、管理職や保護者からはいい先生と評価され、ストレスからの休職、キャリアの中断をせずに済み、このタイプの先生は優先的に生き残ります。
意図しているのか、意図していないのかは先生によりますが…。


生け贄になるな!

新学年になりひときわ厳しくなった先生は、クラスをまとめるための生け贄を探してしているかもしれない、ということを忘れてはいけません。

ユーモアと謙虚さ、そして「反骨精神で繋がる」など、親御さんの求めるモラルの許容範囲を拡げつつ、生け贄にされる危険から身を守る技術を教えてあげる必要があります。


吊るされてもサンドバッグにされない資質とは

クラスという閉鎖集団の中で担任から厳しく一人だけ吊し上げられるということは、クラスメイトからも「あいつは断罪していい存在」と見られがちになりやすく、サンドバッグ化のきっかけにもなり得ます。

ですので、生活の中で、「先生に吊し上げられても」「クラスのサンドバッグ化しないで済むように」育てることが大切です。


ユーモアが唯一最強のエクスカリバー

ユーモアは、しばしばいじめを防ぐ力になります。いじめたくていじめるサイコパスもいなくはないですが、ほとんどのいじめは、「笑いたくて」「繋がりたくて」起きています。
ひとりひとりにユーモアがあれば一番なのですが、クラスに健全なユーモアを提供できる子や先生がいれば、いじめもいじめられも激減することを現場は知っています。

ユーモアも愛されキャラもなく、いじめられやすい特性持ちのお子さんのことがご心配ならば、健全なユーモアがどんなものか教え、それをもたらす子に寄せていくことを意識させるのがよいかと思います(寄せる、と、つきまとう、の境界線も教えます)。

そうすれば、担任と合わなくて吊し上げをくらっても、クラスのサンドバッグになることはないでしょう。

また、愛されキャラ、ダメでも謙虚であれば、弱者の存在によって優しさを引き出されるタイプの子などが繋がろうとしてきますので、孤立を防げます。
孤立そのものは悪いことではありませんが、クラスで身を守るためには、おとなしい子の群れの中にいるのがよいでしょう。


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