期待は、親子の心を破壊します。
親が期待しないことのメリットデメリット
「労力やお金」つまりコストを「適切に」かけますと、子どものパフォーマンスは上がります。
親御さんお子さんによって、子育てに手間隙お金をかけることの目的は様々でしょうが、共通するメリットは、「パフォーマンス伸ばし」です。
これは、発達凸凹であっても、言えます(ただ、「適切に」のストライクゾーンはめちゃめちゃ狭いです)
普通は、そこに、「期待」が自動付帯しますよね。
しかし、発達凸凹さんには、自動付帯の期待は、解除した方がよいです。
無意識に「期待」をかけたところで、発達凸凹ありの方のパフォーマンスはほぼ変わりません。
しかも、応えられない期待は、大きいほど、親子のお互いの心にわだかまりが残ります。
無価値な「期待」が親子の心を壊す
発達障害グレーゾーン、もしかして、のお子さんは、愛や期待によって、自分のやりたいことを曲げる回路を持っていないことが多いです。
よく言えば「本心からのモチベーションに忠実。やりたいことならとことん突き詰める」。悪く言えば「したいことしかしない、打っても響かない、何を言っても聞かない、素直でなく頑固」。
凹ならし(苦手克服)のエネルギーは特に、基本的に本人のやる気の自給率に依存しているのですが、「期待」はそのエネルギーを殺ぎ、親子の心を破壊することがあまりにも多いです。
失望させたくなければ期待厳禁
特性ゆえ、伸びない方向にはなかなか伸びません。期待をしても伸びない、期待をされても応えられない。
親側の失望感や、子ども側の無力感をもたらすという経験を、幼い頃から多くしすぎて「期待=迷惑、不愉快、邪魔なもの、親の怒りの原因、自分がきょうだいよりも愛されない原因」という誤学習をしてしまう…行動分析の観点から考えますとこう言えます。
このように、発達凸凹の子に対して、応えられない期待をかけるのは、親子のエネルギーの浪費です。デメリットのほうが多大なのです。
無駄になるのが目に見えている自動付帯の期待と、大抵セットで付いてくる失望。こんなものにいちいち揺さぶられていると、あっという間に心が滅びます。
感情に蓋をする必要はありません。
ただ、
・「手間隙お金」を注ぐとき、付帯してくる「期待」を認識する。
・無駄な「期待」は、意識して解約する。
・期待は、ハードル。本人目線で、低めをたくさん、高めを1つ、設定する。
このように「分けて」「切り替えて」、建設的な関わりにエネルギーを注いだ方が良いのです。
次は、建設な関わりを考えます。
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