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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

ABA系スクールシャドーで誤学習を防ぐ

お子さんの学校ストレスは、担任や親が思うよりも大きいことが多いです。

今日は、誤学習を繰り返すことによって二次障害を起こすリスクへの対処法を考えます

自閉と誤学習

自閉傾向があると、激しく誤学習をします。

誤学習発達障害、特に自閉傾向を持ったお子さんですと、息をするように誤学習しています。
WISCなどで示される発達のでこぼこそのものの数字以上に、自閉傾向に起因する誤学習によって性格がこじれていくことを我々は問題視しています。

誤学習を防ぐためには、ABAの考え方を取り入れて誤学習スパイラルを回避する思考回路を身に付けなくてはいけません。


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ほとんど全てが誤学習のもと

子どもがどこで一番誤学習をするかと言いますと、配慮不可能な、かつ、長く時間を過ごす場所です。毎日ほぼ一日中、誤学習し続ける環境に置かれてしまうと、発達に偏りのある子はかなりの確率で歪みます。

とはいえ一日中家にいるわけにもいきません。同学年集団に属することでしか学べないタイプの社会性の習得を軽視あるいは無視して中学生高校生になると、高い確率で行き詰まるためです。

真理を追究すると誤学習につながる

園や学校での様子は、客観的な事実を知ろうと躍起になる親御さんが多いのですが、問題はその時点で白黒つけるべきことではないことがほとんどです。なぜなら、法律のプロであっても難しい裁判を、数人の子供や保身的なおとなの証言によってのみ行うということ自体に無理があるためです。
偏った目線でありながらまことしやかに語られていることについてはスルーするべきですし、白黒はっきりさせなければと力が入るような複雑な事案を解明しようとすると逆に誤学習のリスクのほうが高くなるので敢えてスルーする、などという、ちょっとしたコツが大切です。
よく、授業を潰して犯人探しや裁判ごっこをしますが、あれで成長できるのは定型の子であって発達の偏りのある子は、たとえどんなに勉強ができても、学級会で責められることから学ぶことは期待しない方がいいです。

誰もが偏った見方をしている

園や学校、習い事、子供の証言では事実はわかりません。「保護者が傷付くことは知らせない」という傾向があるためです。
逆に、知りたくないこと傷つくことばかり知らされるというケースもあります。

いずれにしても、子育てに不可欠な適度なバランス感からはほど遠いです。


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そこで親御さんがPTA役員、委員になり、直接的かつ客観的に学校集団における挙動を星明子のように物陰から直接見て得た情報を利用して親子で問題点と分析を行う、という選択肢をお伝えします。
もちろんすべての事象をとらえきれるわけではありませんので、過信は禁物です。それでも、目が一組増えるということに、それなりの意味があります。

保護者自身が空気のように校内を巡回し、たくさんの仕事を笑顔で快く請け負ってこなし、校長先生、養護教諭、支援員とざっくばらんに立ち話あるいは飲みのできる存在になればそれが一番です。

しかし、忙しい親御さんですと、なかなかそうもいきません。参観日以外は諦めることになります。

参観日はいつもと違います

問題の多いクラスの参観日は実は、時と場合によりますが、「いつもの様子とは全く違っています」!

子どもたちの意識が高いというケースもありますし、授業がいつもよりはグダグダでない、先生がヒステリーを起こさない、など担任由来の違いも大きくあります。

スクールシャドーの出番

いつもの様子が知りたい、でも仕事は辞められないし休めない、そのような場合は、普通は諦めてしまい、問題が先送りになります。

問題先送りをよしとしない場合、スクールシャドーを依頼するという選択があります。


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スクールシャドーとは

許可を得て園や学校や習い事に同席し
行動分析、応用行動分析の考え方をもとに
現場にて
スモールステップの作り方や
問題行動の減らし方
よい行動の増やし方
自己肯定感の上げ方保ち方
暗黙のルールの探し方
気持ちの落ち付け方などなど

お子さんの良さを潰さぬようにしながら
集団内での実践的な力を身に付けられるよう
お子さんとまわりに働きかける役割のことです

フィードバックとして
保護者や担任の先生に
お子さんの学校生活における
課題とほめどころをお伝えしたり
今後の関わり方のコツと展望を見いだす
お手伝いをさせていただくことも含みます

学校には
決まったルールがあるようで、ないです
「あと1分(と先生言ってから120秒たってますが…?)」や「あとで(いつ?)」
「相手の気持ちを考えろ!(私の気持ちは考える価値なし?)」がどれだけ
アスペルガーや多動症の子どもたちを
混乱に陥れているか、
多くの教師は認識できていません

アスペルガー症候群の傾向のあるお子さんの多くは
まず
この「ルールがルールとして機能していない状態」に
困惑してしまいます
この混乱のために「態度が悪い!」「社会性不足!」と見なされているケースがものすごく多いです


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スクールシャドーはどんな立場?

スクールシャドーは
お子さんを叱るネタ探しをする人であってはいけません
難しさはどこにあるのかを分析し、
フィードバックします。
現在の問題から将来の問題まで総合的に判断して今クリアしておくべき課題をみつけ、クリアするための方法をお子さんから引っ張り出す、という視点で付きます。

メリットデメリット

お子さんに合うと思われる量になるよう
負荷の調整
(スモールステップ化)をして
なるべく学習意欲を下げないように
暗黙の了解の見つけ方を教えたり
お子さんのモヤモヤを
言語化して切り替えるためのコツを伝えたりして

集団ストレスからの学び方を
身に付けていただくのに有効です

保育園、幼稚園、1-2年生であれば
特にメリットが大きいようです

(中学年になりますと、スクールシャドーの
デメリットがメリットより上回ると懸念されます
お子さんと学級のコンディションによりますが
基本的にお断りしています)


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学校側が用意した人間ではダメなのか

公的な予算で行われる支援や
スクールカウンセラーの行う支援では
立場上、対象児のためだけのサポートはできません

「集団の利益のために対象児のサポートをする」
(一次的な目的は、集団の学ぶ権利を守ること)
という暗黙の了解があるためです

財源は税金ですから
個人に資するものであってはいけないので
仕方のないことです
(生活保護も、治安維持のために必要だからするのです。全ての人の生きる権利云々というのは所詮綺麗事です!)

noudeka.com

例えば、
対象児が廊下を走っているとき
「走らない!」と声をかけるという関わり

対象児が腹を立てて拳を振り上げたところで
腕をつかんで「だめ」と言ってやめさせるという関わり

授業中の姿勢の悪さを指摘する

こういったありがちな支援は
他の子どもたちにとっての
安全や、学ぶ権利を守り、
望ましい言動とはなにかを考えさせ、
そして教師の教える権利、
統率する権利を守る効果が主です

もちろん二次的に対象児の成長が促される効果は、ないこともないのですが、そうでない支援も散見されます


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多くの対象児にとっては
頻繁すぎる「走らない!」「だめ!」は混乱のもと
ストレス負荷が増えるため、
メリットが得にくいです

むしろ
他の子達の素朴で残酷な正義感により他罰的な発言が引き出され、
対象児の自己肯定感を削いで
問題行動を悪化させてしまう可能性もあります

ちょっとやそっと叱責したところで、
発達障害児の問題行動はなおりません
(※死の恐怖を実感させる方法で指導するのであれば問題行動が直せますが、頻繁であれば死の恐怖の克服が快感になっていき、逆効果です。個人的に、低学年までに数回が限度と見ています)

叱られるばかりで行動が改善しない子は、
集団内で低く見られたり
嫌われたりするため、性格が歪んでいきます


対象児の利益を優先できる保護者は
嫌われる行動をしないための工夫をします
どうしても保護者がスクールシャドーできない場合
私のような近所のおばちゃんが請け負います


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大人は、
嫌われることのデメリットについてと
何をしたら疎まれ嫌われるのか
わかりやすく教える努力ができますし
嫌われるような行動を減らすための
コツを持っています

好まれる行動を増やすための仕組みを
なるべく早期に提供します


「やってしまったことを、思い出して、謝る」
いきなりではできないことも
分解して理解できればできるようになります

スクールシャドーは
保護者の方のプライベートな費用で行いますので
「対象児の成長のためにクラスのサポートをする」
というスタイルになります
クラスの子どもたちにとっても
より健全な成長をもたらすメリットがあるように
戦略的な立ち回りを心掛けます

スクールシャドーはフェイドアウトしますが、
その後の環境が変わりすぎないように
周囲のお子さんに対しても
自己肯定感を保つ方法を
身に付けられるようにアプローチしていくとよいでしょう


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スクールシャドーの最大のネックは費用です
対象児にとってもクラスにとっても爽やかな空気のような存在になるために、
最低でも1ヶ月、できれば3-6ヶ月が必要です
「あれ、仕事やめて自分でやった方がいいな」というお母様のほうが多いです。



仕事は続けるにしても、やはり基本的には親御さんご自身ができる範囲でスクールシャドーをお務めになるのが現実的だと思います

空気にまではなれなくても、不定期に、笑顔で学校覗きをして、言外の表現に関する分析方法を教えてくれる存在は、お子さんの社会性の成長に有効だと思っています
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