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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

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合う学校より、寄せられる集団を探そう!

前回も申し上げました通り、
合う学校はありません

合う学校を選ぶことより
自分を寄せる人間関係、
いわゆる居場所を選ぶことのほうが現実的です

人間関係でひどい目にあった経験が役に立ちます

居場所とは、

物理的な座標上にある側面もありますが
人と人との関係性にこそあると考えますf:id:correct-me:20180120143727j:plain

居場所を選ぶ方法とはつまり
「友達を選ぶ方法」ということです
言葉の響きが悪いので
あまり語られることはありませんが

変わってるお子さんであれば
友達の選び方は 親がみっちり教えて
思春期前までに
本人が自分で選べるようにしておくことを
強くおすすめします


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みっちり教えると申しましたが
あの子とは遊んではいけない
あの子とは良い って言うのはNGです
親が正誤判断を下すのでは逆効果です

クラスメイトや先生など他者の背景や言動を元に
属性、傾向、相性を分析する方法と、
分析結果を元に
つきあい方を判断し
多少のダメージは甘んじて受けながら
試行錯誤する方法を
指導するということです

高学年であればそろそろ
「見た目しか共通点がないのに
楽しそうな集団は地雷?寛容?それとも相互承認システム?」
などと教えてもよい頃でしょう

ひかれる居場所と、適した居場所が違うのが発達

コミュニケーションに難がある子は、
ぼっち や ポツン
と呼ばれる学校生活を送りつつ
穏和で地味な子達の小集団に
時々まぜてもらって
ゆるく穏やかなつながりの中で
ゆっくりあれこれを学ぶのが
比較的精神的に安全な成長過程です

しかし
空気(この場合、歓迎されていないという雰囲気)を読まなすぎる特性や、刺激を求めすぎる特性により、
いわゆるスクールカースト上位の
パリピ軍団に引き寄せられてしまう子が
一定数居ます

自らの居場所を地雷原に設定するような
無謀さなのですが…
親もなぜか、このリスクに気付かないことが多いです

なぜなら、本人を通してしか学校を見ていないため、
「本人が楽しそう」
ならば危機感を覚えないからです

コミュ強軍団「パリピ」「ウェイ」の生態

コミュ強個人のなかには、「変わった人が好き」というタイプもいますが、
コミュ強グループとなると、
いわゆる不思議ちゃんや陰キャ、コミュ障と言われる「自分の価値観は尊重されて当然と思い込んでいる子」「自分の価値観を大切にしすぎる子」のことを、歓迎しないことがほとんどです。


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幼児のころから 集団で過ごすことを好み
毎日何時間もかけて
コミュニケーション力を磨き上げ、
自分の意思に蓋をして身も心もコミュ力集団に捧げてコミュ教に帰依すべく生きてきたのがパリピ集団です

そこに
「あなたは世界一大切です」とだけインプットされてきた子がいきなり入れると思うのは
コミュニケーションをバカにしすぎです
そしてこれが悲劇の始まりです


パリピ、パーティーピープル、
ウェイ系、ウェーイ系と称される集団は
いつも場末のパーティーのように
ウェーイと楽しそうに騒いでいて、
時代・流行・空気に敏感で華やか

新しい刺激を求めて
次々に興味の対象を移していくのが特徴です

パリピ集団は
集団の規模とその結束力の維持のために
一丸となれる刺激を常に必要としています…

パリピの文化がわからない

「真面目な子」「お堅い子」「優等生」
「掲げられたルールを大切にする子」
「誘いをきっぱり断る子」
「自分の価値観、興味を確立した子」
あるいは
「調子に乗りすぎて和を乱す子」
「場の流れにきびきび乗れない子」
こういった属性の子は はからずも
パリピな皆さんを刺激してしまいます

コミュニケーションに特化したパリピ系は
最先端あるいは多数派です

多数派であろうという特性から、仲間が増えるのは大歓迎で門戸は広いのですが
仲間として募集しているのは
「このコミュニティの波長に共鳴する者」です
不協和音の源は、厳に退出願いたいわけです

ところが、
コミュニケーション能力が
実年齢よりも低すぎて、
自分の価値観を尊重することに慣れてしまっている子は
自分が
パリピ集団にとって不協和音のもとであり元凶であることがわかりません



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パリピ集団は距離をおきたい相手に対して
お互いの利益のために
高度で婉曲的な
警告音、お断り周波、バリアを発してくれているのですが

それを
感知せずに
ずかずか踏み込んでくる脅威に対しては
実力行使をします

パリピにひきよせられるが、合わせていけない

変わったお子さんであっても
学校の型を尊重し
個々の趣味を深めるタイプの子といることを選べば
どの学校にあっても
自分らしくいながら
集団生活を経験できて
ゆっくり着実に…本人なりに成長できます

そういった相手を刺激不足でつまらないと感じ
刺激を求めてパリピ集団に加わってしまった
子や
曖昧な共感でつながれるコミュニケーションエリートたちに憧れてしまった子達は
行き場を失いがちです


パリピ集団は
あうんの呼吸を楽しむために
次から次へと興味と話題を切り替えています

長年大切に培ったコミュニケーション能力の賜物で
団結力も確かなものです


あうんの呼吸がわからないのに
あいつ、なんでここにいるの?
といった空気もすぐにパリピ同士で共有されます

パリピたちにとっては
つきまとってきて あうんの呼吸を乱す者は
自分達が築き上げてきた大切な価値観を
破壊する存在にほかなりません
自分達の大切な世界を守ろうとします
異質な存在の排除によって
結束力を強めようとします
当然の防御反応です

ウェイ系パリピ系の方々からすれば
例えるなら
苦労してまとめあげたオーケストラに
ある日突然、初心者がバイオリン持って乱入して
楽しそうにギコー!とやっている!
くらいの
危機的状況なのではないでしょうか
排除やむ無しだと私は思います
やんわりとした退避勧告が通じないのですから
厳しい排除、無視、エスカレートも
なり行きとして無理ないと思います


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もしかしてっ子を導くために

早いうちにわかりやすく排除されて
ほかのはぐれ者さん、ぼっちさん、ぽつんさんと
互助関係を形成すれば
そこが心の安全地帯になるのです

社会性が乏しすぎて
歓迎されていないこと、
排除されていることに気付かない子は
排除のための行動を 受け続けることになります

やんわり拒絶されま段階で
早期に素直に待避して
距離をおけばそれで済むのですが
仲間面してしつこく付きまとうので
パリピたちも
完全な排除を望むようになりますし
団結のためのスケープゴートとして
利用するようにもなります

こうして
「パリピになりたかったコミュ障」の自己肯定感は
無意識のうちに
絶望的に…失われていきます

ありのままの自分って、つまり全裸ですから!!

「変な子ウェルカム」
「宇宙人御用達」な学校でも
そうではない学校でも
学校である限り、社会です、公共の場です
ありのままの自分を貫き通すのはおすすめできません

裸族でも全裸で道を歩いてはいけないように…
学校においては隠さなければならないものがあります
守るべきルールがあります

(学校に合わせる工夫は必要ですが、
学校を絶対視するのはおやめください
場合によっては、
学校以外で
社会性や勉強を学び直すために
学校と距離をおいたほうがよいこともあります

ここで言った守るべきルールとは、
明文化されたものではなくむしろ裏ルールのほうです)

生き残る方法を叩き込めるのは親だけ

求められる型に自己を寄せるコツと
居場所・人の選び方は
小学生までに
親が手取り足取り実感させて
経験を言語化してインストールした上で
適宜微調整していくのが
唯一にして最高の得策です

しかし
他人が行う療育では、
一般論に反する介入をすることができません

支援者の価値観を
子どもにインストールすることを避けるよう
組織は所属する支援者に指示し
支援者も、
価値観の押し付けを避ける努力をしています
保護者のクレームを恐れ、一般的に許容される範囲のアドバイスしかできません


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実生活では
一般的な価値観だけでは判断できない、
例外的な難しい問題が出てきますよね

「怖い人たちに万引きするよう言われた」
「レポート書いてない…コピペしないと留年確実」
極端な話
「奴を殺せ、殺さなければお前を殺すと言われた」
ここまでサバイバルな状況のことはもちろん
一般的な療育では扱いません

扱ったとしても
「やんわり拒否」「だめなものはだめ」
の範疇で済ませるしかないですよね

LITALICOや放課後デイなど療育施設や
教育機関に所属する支援者は、
「殺されそうになったら殺していい」
「クラスメイトは承認供給システムとして利用しよう」
なんて教えることはできません

親御さんの考え方がついてこなければ、
サバイバルスキルのレッスンもクレーム案件です


他人には限界があります

組織に属さず、
依頼者である家庭とつながっていて
なおかつ
全幅の信頼を寄せられていなければ
サバイバルに限った特例措置を伝えることは
「価値観の強要」
「法や道徳に反する指導」となり得ます


極端な例を挙げましたが
関わる人の選び方や
型のポイントのおさえ方も
常識、社会通念から離れ
「サバイバル時のソーシャルスキル」
として身に付けておくべき部分があります

サバイバル時における優先順位のつけ方を
教えることができるのは
親か、親に代わる者だけなのです


思春期になっていきなり親の言うことを聞かせようとしても難しいです
小さい頃、いじめなど挫折を経験をし
親の力を借りて
克服を果たしたことを思い出せる子は
「この人のアドバイスは役に立つ」と
思ってくれると思います
今小児期のお子さんをお持ちの方は
挫折経験を是非大切に、今後に活かしてください


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「合う学校に入れなかった子」の親に出来ること

はぐれ者同士で連帯感を経験することは
ASD自閉症スペクトラムなどの特性を
活かした生き方をするために
とても大切な体験です

社会性が伸びて
はぐれ者の道も
はぐれ者でない道も選べるようになりますと
物事や自分の立場を俯瞰する余裕が出てきます
次の段階に適応できる力が身に付きます


どこにも理想郷はありません

保護者は、人と人 1対1からの関わりを大切にして
排除しない、されないためのスキル
嫌われていることに気付いて離れるスキル
傷付かないスキル
人に心の舵をとられない考え方
ユーモアでストレスを受け流すスキル
飄々と生きるコツを身に付けさせてあげてください
手遅れになる前に…

親が子を導き、心の支えとなれるのは
わずかな期間です

周囲から学びとりにくいお子さんであれば
学校の教育力は届きにくいです
合うと思っても
決して学校、中高一貫校に依存しないように

合う学校に巡りあえなかったために
かえって学校の外に居場所を探すことを重視し
そこで役割を持ち
個性を伸ばしながら
社会性と仲間を得ることができた
いう事例も枚挙に暇がありません

凸凹っ子の青い鳥

幸せの青い鳥は 学校には居ません
お子さんの心の中にいます
親子で過ごし
親子で共に育てた社会性向上ノウハウが
お子さんの青い鳥を呼び寄せるのだと思います

合う学校に入っただけで安心しないでください
合う学校に入れないだけで絶望しないでください
見切りの付け方や退避すべきときのことは
心に余裕があるうちから意見交換してください

学校をつかいこなし、補う方法を
子どもは知りません
自分をゆっくり育ててくれる仲間の探し方も
声のかけ方も 選び方も
つきあい方も
離れ方も 忘れ方も
特性とのつきあい方も
孤独に苦しみ
誰もわかってくれないと絶望したときの対処法も
本人だけでは必要性に気付くことも
身に付けることも
できません

困っていたら助けてあげてください
むしろ困る前に情報を与えてあげてください
自力での助かり方も教えてあげてください


お子さんがサバイバルの中の楽しみを見つけていけますように

www.asdadhd.jp


読みにくい文ですのに
読んでくださり本当にありがとうございました


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