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もしかして発達グレー研究所~凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

公的支援はその子個人のためではない

発達障害の公的支援

日本における発達障害に対する公的支援。
足りないリソースから頑張って絞り出しています。
局所的にとても潤沢です。
 

ただ、はっきり言って効果は「?」です。



原則的に、まわりの子の学習環境のための制度だと思った方が無難です。

発達凸凹親子側からすると、運頼み。


発達凸凹っ子の一生を追いかけて考えているおばちゃんたち研究員に言わせれば、世間にはびこるほめほめ子育て、叱らない子育てってのは、持続可能性が低すぎる。注意しなくてはいけません。

短期的な成長、つまり
「子ども時代の扱いやすさ」
に偏りすぎなのです。
ほめて育てる(叱らない)教育についても、あるいは療育についても、思春期以降の予後に関する知見として妥当なものはほとんどありません。


ある放課後等デイサービスの現場には、
とりあえず預かって、療育っぽいことしとけば、それで満足すべきでしょ?公費で、自己負担なんてただみたいものなんだから。

というムードが漂っていました。実際、トラブルが起きなければ親も子も満足しますから、そんなもんです。トラブル含めた経験から
「バランス調節」
を学ばせる力を持つ支援者って稀です。


効果が微妙なのに、コスパ度外視。

不妊治療助成、療育助成して、支援教室設営して、補助員付けて、放課後等デイサービス助成して。
公費で、公的責任で、なんとかしてもらえる…と親たちが思い込むと、凸凹っ子に限らず子育てはどんどん難度が上がります。

就労支援に高額の助成がなされていますが、鬱、引きこもり、自殺、どれだけ止められたでしょうか。どれだけの納税につながったでしょうか。


公的支援がうまくいってる国、どこだと思いますか?
アメリカやカナダ、北欧をイメージなさる方が多いかもしれませんね。

確かに、アメリカの一部で行われているホームスクール制度は見習うべきでしょう。
親がホームティーチャーとなるためのセミナーを受講して、我が子のためのホームスクーリングの責任者になるというシステムです。

でも、一般的な教育と、ギフテッド教育は、
ふるい落としが激しすぎ。
弱い個体は淘汰…まるでマンボウの子育てのようだと思います。

結局親のレベル界隈にまで発達障害の子を引き上げるには、
親によるコミットメントが、
最もコスパが良いのです。

向き不向きはあります。
しかし、コツを覚えればどなたでも、親子という利害が一致しやすい関係ならではの関わりができ、いい結果を得られます。



日本の公教育を憂う方は、
人口少ない資源国の教育に憧れがちです。私もそうでした。

しかし、行ってみると、
どんなに教育がクソでも極東にはバレないんだな、ということに気付きます。

ボケッとしてても、資源が養ってくれる国での子育てに憧れてる親御さん!
おばちゃんのピコピコハンマーがうなりますわよ!
海外、甘くないよ!

アメリカのギフテッド教育の罠

アメリカは州により教育が大きく異なりますが、
ギフテッド教育、2e教育の
公的なシステムがあること、
意識高い発達凸凹っ子ママの間で話題になりがちです

国家あるいは地域に必要な
特別な凸の才能を持った子どもを
公的に拾い上げて
特定分野の専門家
特別な教育の専門家のもと
公費で特別待遇で凸を伸ばし
理系、創作等の分野で優れた人材を育成しています

※私立の教育機関にも
ギフテッド教育を行うところがあります

発達凸凹、特にASD傾向のある子どもを持つ日本の保護者には
アメリカにおける
公的ギフテッド教育を羨ましく思い
夢を見る人は多いでしょう
私もかつてはそのひとりでした


ギフテッド診断とASD診断は別のものですが
困り感や対応方法は、
ギフテッドもASDもそっくりと言われています


ところが
実際にアメリカのギフテッド教育に関する資料にあたり
こんなにも合理的で残酷な
子ども淘汰の教育システム、
変わった子淘汰のシステムがあろうかと
戦慄しました

最高の教育を受け続け、凸を伸ばし
人生の成果を手にしていく子がいる傍らで

進学に伴いどんどん絞られていくギフテッド枠を勝ち取るために
おびただしい数のギフテッド枠候補生が
過剰なストレスにさらされています


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ギフテッド教育の枠に残るためには
試験やレポートをこなし続けなければなりません
そのための勉強、訓練、高度を極めた課題は
まさに凸を伸ばすものです

つまり社会適応力とは、真逆の属性を、過剰に高めなくてはならないのです


凸を伸ばすことに時間をフルに注ぐことはよいことのようですが、 そうなると社会適応力は幼児レベルの状態になりがちです

多くのギフテッドは適応力(理想と現実の折衝力)が幼児レベルのまま、ティーンエイジを迎えます


幼児期~学童期は枠がたくさんありますが、
進学に伴い、
定期的に行われる試験(レポート含む)の結果により
一切の支援を打ち切られていきます


公的な予算には限りがあります
ギフテッド教育には
博士号持ちがマンツーマンで指導します
コストがひどくかかります
対象者のセレクションは当然必要です

裏返せば、
セレクションに漏れれば、支援は打ち切りということです


支援の打ち切りが学童期であれば
親がなんとかできる部分が多く残されています

では、中学生高校生大学生の年齢になっていたら?
社会性ほぼ丸裸の状態で投げ出されるとしたら?

※私立のギフテッド向け学校も
地域によってはあり
試験に受かれば転入できたりはしますが
年数百万円。
親子の努力は欠かせません

公教育の性質の限界

ギフテッド教育と言えど
公的なものです

財源は税金であり、国や自治体のもの

当たり前ですが本来的に
個人個人の利益に資するものにはなりえません

お金を出す者(納税者や行政)の立場で考えたら
納税者や行政の利益にならない事業に
闇雲に資金を投入してはいけない、
と考えるべきでしょう


凸を伸ばすためだけに特化して教育された
アメリカのギフテッド候補生たち
保護者が
努力家で思慮深く、かつ戦略的である場合を除き
表舞台では決して語られない、末路が待っています

社会の発展のための人柱のようなものです

日本の公的支援

日本のASDの子どもたちには
公的なギフテッド教育はありません
それだけでも、アメリカよりはましです

ただ、親が公的支援任せですと
似たような不幸が起こりかねません

公的支援の財源は税金ですから
個人の利益に資することがあってはいけません
本来は支援がないのが当たり前です

放置すると納税者にならないだろう、社会のお荷物になるだろうということで、
幼児期から、税金で年数百万!投資されるわけです


でもはっきり申し上げて、
支援の質はバラバラです
相性もあります

発達支援事業の経済効果は極めて限定的と見なすのが妥当です


近年
発達障害者支援の機運が高まり
合理的配慮の法制化がなされました

しかし
少子化に伴い仕事を失うと思われていた文科省と
関連事業者にとっては雇用創出につながり
都合がよいために
一時的に
ホットな分野になっているだけです


子育て、教育、発達支援には多額の税金が注がれています

例えば
小1にアルバイト支援員1人付けるのに
年間140万~200万 実費でこれです

特別支援の資格を持つ公務員教諭となれば
退職金や手当てを年割しますと桁が違ってきます



家庭がするべきこと
かつては親や祖父母が当たり前にしてきたことを
税金で当たり前のサービスとして行っていけるとは、思わないほうが良いです…

お子さんの子供時代を親としてのスキルを磨く時期として活用するのが良いのではないでしょうか


(発達障害は程度によりますが
体質であり個人差です。
眼鏡や美容形成、脱毛、塾 家庭教師が
保険や公費の適用外であるのと同様の
扱いとなるのが本来自然です。

少子化で教育関連費が余ると予算減らされるーってんで公共事業化しただけぐらいに思っておいてください)


もしかして発達グレー研究所に相談してくださる親御さんは自助努力を欠かしていませんが

現在公的サービスに育児を丸投げ状態の方には
現実を認識して、先を見通しておくことを
切におすすめします

親力を鍛え上げろ!なんて言うつもりは毛頭ありません

完璧な親であってはいけないとさえ思います
*1


ただ、親子は一蓮托生、これは幸か不幸か事実です
圧倒的に利害が一致している関係です
親の、
支援者としてのモチベーションとポテンシャルは、
そのへんの専門家よりよっぽど高いのです

親として、扱いの難しい子どものことを学ぶ期間は
将来、親子がそれぞれのびのび生きるための投資期間だと思います



私の戦友をはじめ、
猛獣使い(笑)の実績ある親御さんたちは
個性のフォローは各家庭の役割、という認識です


「生き抜き方を編み出すノウハウ」
をインストールすることを放棄しなければ

お子さんはなんだかんだ自立した大人に近付いてくれます

そして、どんな世の中でも
何度でも立ち上がり
その度に逞しくなれます

公の支援にのっかるとき、ついつい責任から逃れられたと思い込みがちです

どうかよくよく警戒してください


私は、少し先を歩いている人との出会いに救われました。
その方に恩返しをと思ったら、今困ってる現役の親子さんたちに還していって、と言われ、なるほどな😆と思っておばちゃんトーク、おばちゃんデートでご相談承っております。
noudeka.com
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